建設会社の事業計画書④【福岡・税理士】

税理士の高島です。

事業計画書を作成するときに決めておきたい

ポイントとして「中心の客層は誰にするか」

という点があります。

元請工事業でするのか、下請け工事業でするのか。

下請工事の場合には、一次下請けか二次下請けか。

目標を決めていく必要があります。

もしこの設定が間違っていれば、それだけで事業が

うまくいかないことになりますので、社長としては

重要決定になります。

高度経済成長期は日本全体が伸びている時代でした。

事業を起こした社長はそこそこにみんなうまくいったという時代です。

いまはどうでしょうか。

人口減少、モノ余りの時代です。

これに加えてコロナショックという危機が重なっていますので、

今後、厳しい戦いになることは避けられません。

下請工事を中心に受注している場合には、

元請の会社が業界において、どのような順位で事業をしているか

が重要になります。

もし元請会社が業界で下位にいるようであれば、

自社への価格要求も強くなり、その会社から仕事の受注を

受けること自体で赤字になることが確定します。

このような状況にならないためには、

いっそのこと元請会社を目指すというのも方法の一つです。

その場合には、今までしていた工事の規模が大きく、

小さな会社では受注できないという場合もあります。

その時は自社でも戦える市場をターゲットにしていけばいいのです。

リフォーム工事などでもさらに細分化すれば

自社が優位に戦える市場があるはずです。

ぜひ事業計画にどの市場で戦うかを明確にしてください。

 令和2年6月7日 税理士 高島聖也