経営の目的を考える【福岡・建設業】

税理士の高島です。

コロナウィルスの影響が全業種的に出てくると思います。

業種によって、倒産が増えていくと思うのです。

ギリギリの経営ではなく、このような事態に備えて

普段から利益を出して貯蓄をしておくことが

大切だった。

そう思われている経営者の方も多いいことでしょう。

今からでも自社の事業について磨きをかけて、

再起を図りたいと思われている経営者もいらっしゃると思います。

このコロナウィルスをきっかけに、

事業を見直すことが必要です。

さて、今回は経営を行う上で決めておくべきことがあります。

それは経営を行う『目的』です。

なぜ経営をするのか。

何のためにするのか。

かの有名なピーター・ドラッカーは

経営の目的を『顧客の創造』と定義しています。

私が勉強しているランチャスター経営で有名な

竹田先生は『お客様創り』と言っています。

自社のお客様は誰か。どのように喜んでもらうのか。

これは建設業でも決めておかなければいけません。

私のクライアントには、地主のオーナー向けに

クリニックの賃貸事業を提案している建設業があります。

以前は、マンション建築を中心に提案していました。

今はクリニックや介護施設などを提案しています。

この建設会社の場合には、お客様は地主オーナーの賃貸事業の支援という

ことになります。

地主オーナーがマンションを建築する場合に、立地がいい場合には、

マンションでも採算が合うでしょうが、

立地が悪い場合には、マンションの経費率が高く、

採算が合わないことが多くあります。

このため、マンション建築は怖いということを考えられるオーナーも

増えてきているのです。

このような地主の悩みに対して、利益性の良く、

安定性も高いクリニックの提案という方向に変化していきました。

経営の目的をしっかりと定めれば、

変な儲け話に乗ることもなく、

堅実な経営をすることもできます。

自社のお客様は誰か?どのように喜んでもらうのか?

これをしっかりと考えて、

経営を行うことが非常に重要になります。

  令和2年7月19日 税理士 高島聖也