建設会社の原価計算③【福岡・税理士】

税理士の高島です。

原価が多くかかってしまった理由として

「見積りが甘かった」というケースがあります。

見積りが甘くなってしまう理由としては次のケース

が挙げられます。

①営業マンの勉強不足

 営業マンが数字が弱いケースがあります。

 これは教育をして直しておく必要があります。

②やったことがない工事を受注した。

 やったことがなければ見えない費用が生じる可能性があります。

 これは勉強代として納得するしかありません。

 失敗した工事を忘れないように、その工事原価について

 研究をしましょう。

③お客様の要望をヒアリングできていなかった。

 企業同士でいつも取引をしているような工事の場合には、

 いつもの工事ですから、内容について確認する必要はないでしょう。

 しかし、お客様が一般の家庭とするリフォーム工事や新築工事のような

 場合には、お客様は工事のことについて詳しくありません。

 一言言ったら、全てを理解してくれる。

 プロなんだからわかってくれるはず。

 聞かれないから言わなかった。

 など、工事会社に期待をしています。

 しかし、建設会社の方も聞いていないから、

 工事をしなかったや、勝手に判断したなどであれば、

 クレームにつながります。

 そのクレームについては、

 無料の工事で対応することになってしまうのです。

 これを直す対策としては、工事の見積り時に詳しく聞くということに

 なります。

 聞くだけでなく、聞いたことをまとめて、確認の説明を行う。

 部品にこだわりのある方については、見本やカタログなど

 で説明をする必要があるでしょう。

 これを実施することにより、

 見積りが甘かったということは少なくなるはずです。

 当然にそれでもクレームをつけてくる人はゼロには

 できないでしょうが、数が少なくなるので、

 見積りの精度を上げることができます。

 ぜひ実践してみてください。

   令和2年6月21日 税理士 高島聖也