事業性評価融資【福岡・建設業】

税理士の高島です。

先日、関与先の社長と一緒に決算報告で銀行に

行ってまいりました。

社長がしっかりと自社の状況について、

銀行の支店長に説明されていました。

銀行としても、融資先に対してなにか役立つ

ことはないかと事業内容をヒアリングされていました。

さて、皆さま「事業性評価」という言葉をご存知でしょうか。

実は、日本はいままで担保や保証協会の保証に頼った

融資をしてきました。

融資をするにはまず担保、次に保証協会の保証がないと

融資はしない。

そのような姿勢でした。

ただ、これで融資が受けれらる企業は限られてきます。

もし素晴らしいビジョンを持っている。

そして資金があればそれを実行することによって

経済を活性化することができ、雇用を生むことができる。

そんな経営者がいたとします。

しかし、担保にできる不動産などがない。

そのような経営者に融資をしないということであれば、

日本にとって損失です。

だから、担保を求めるのではなく、その会社の事業に融資をする

という考え方が「事業性評価融資」です。

会社の決算書には「預金」や「売掛金」そして「固定資産」

が記載されています。

しかし、その資産に価値があるわけではないのです。

その資産を基にどの様な事業をしていくか事業に価値があります。

ランチェスター経営戦略では、経営を8つに分けて考えます。

なにを【商品】どこの【地域】誰に【業界や客層】

どのように作る【営業】、作ったお客様を維持していく【顧客維持】

その活動を行っていくための【組織】活動をしていくための【資金】

その活動を何時間してくのか【時間】の8都に分かれます。

この内容が競争相手よりも、上手にできているのか。

どの様に地域経済に貢献してくかということを適正に

評価するということが、金融機関に求められています。

そして、そのような活動を銀行に説明し、対話するということが

これからの経営者には求められているのだと思います。

頼まれた工事をすればいいという単純な時代は終わりました。

事業性評価を活用し、うまく資金調達が行えるように

当事務所も支援を行っていきたいと思います。

 令和2年6月24日 税理士 高島聖也